8.香りの分類 花梨〜メロン

【花梨】…第1アロマ
ロワール渓谷や南アフリカで造られるシュナンブランに現れる香りです。甘口、辛口どちらにも現れ、他の品種にはあまり感じられないのでこの果実の香りが出てきたらシュナンブランである可能性が高いです。
試験では、リースリングやシャルドネで選ばれている事が多いです。リンゴ同様に中間的な果実のイメージです。

【桃】…第1アロマ
品種の個性ではなく、ブドウの熟度が高い白ワインの香りを表す言葉です。
「洋梨」よりもさらに熟した甘い香りを帯びたワインに使われる言葉です。
温暖な気候で造られたワインに用います。
さらに、「白桃」「黄桃」の2つの表現があり「黄桃」の方がより熟度が高く、甘い香りに対して使われます。
洋梨同様、より甘いニュアンスを表現する場合は「桃のコンポート」と表現します。

【アプリコット】…第1アロマ
甘口のワインなどに使われる表現で、ソーテルヌの貴腐ワインに顕著に表れる香りです。また、遅摘みワインにも使われる表現です。
試験的にはまず選ばれる可能性の低い用語です。

【パイナップル】…第1アロマ
トロピカルフルーツの代名詞で、熟度の高い様々な品種の白ワインに幅広く使われます。完熟した甘い香りが特徴です。
温暖なエリアでかなり熟したブドウを用いて造られた白ワインに現れます。
試験にはフランスやアメリカのシャルドネなどに選ばれています。

【メロン】…第1アロマ
低温発酵により、メロンの特徴の甘く青っぽいニュアンスを表現する言葉。グリーンな印象をもつブドウ品種が甘く熟した場合に用いられる表現です。
また「過熟したメロン」という表現は、貴腐ワインのセメダイン的な香りの表現に使います。

今日の授業はここまで。
また明日お会いしましょう。

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